平成26年3月に、当院では新しいマルチスライスコンピュータ断層撮影(CT)装置を導入しました。この装置の一番の特徴は、世界一広範囲の撮影を可能とした320列面検出器を搭載することで、従来のマルチスライスCT装置に比べ、検査時間が飛躍的に短く、しかも身体の内部をより細かく検査することが可能となりました。

 これまでは、動きがあって抽出が困難であった心臓の血管(冠動脈)も、極めて鮮明な画像で診断が可能になりました。今まで血管造影装置(いわゆるカテーテル検査)で行われていた検査が、この最新鋭のCTで簡単に行えるようになりました。しかも造影剤の量や放射線被ばくも少なくできます。動きのあるお子さんや、息止めが難しいご高齢の患者さんにとっては負担が圧倒的に少ない「人に優しい」CTなのです。

 当院ではこの新しい320列CTと従来の16列CTの二台を同時に稼働することで、待ち時間を短縮し、さらなる診断の質の向上と、緊急度の高い救急患者さんへ迅速な対応を目指していきます。

CT
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冠動脈3D-CT
冠動脈3D-CT
脳血管CT
脳血管CT