院長あいさつ
地域の中核病院としての役割を果たします
院長の國本健太です。
私が、当院に赴任して28年、院長に就任し4年目を迎えました。この28年の間には、様々な事が起こりました。東日本大震災では、初めて災害医療チームを派遣したり、最近では新型コロナ感染症による院内クラスターを経験してきました。全ての職員が目の前の問題に立ち向かい、協力し合い、自分の立場を活かして対応し、乗り越えてきたと思っております。
また少子高齢化が進み、人口減少も顕著です。北村山地域の人口が、とうとう10万人を切って久しくなります。病院においても医師不足、看護師不足は深刻で、一部の職員は定年を延長をしながらも医療の提供に参加してくれています。その中で、当院の果たす役割の一つ、『断らない医療』の実践に努めております。年間約2400台ほどの救急車を受け入れており、医師一人当たりの救急車の受入台数は、圧倒的な数で、山形県一です。一方救急車を断る数は村山医療圏(南は上山市から北は尾花沢市まで)で最も低い数字を出しています。
このことを継続・維持するには、医師、看護師、技術部門の協力が必要不可欠です。医師少数地域のため、医師には相当の負担を強いていることも事実ですが、当院の理念である『皆様の健康と命を守り、医療を通じて心の支えとなる病院』を目指し、約400人の職員全員で努力を続けています。
2025年4月には『入退院支援室』という名称を『患者サポートセンター』に改め、これまでの入退院支援業務に加え、様々な相談業務の窓口として、わかりやすくすることに努めています。
当院の特徴の一つは,リハビリテーションスタッフと施設の充実です。 県内唯一の,温泉を利用したリハビリテーション用のプールを有し、リハビリテーション診療を提供してきました。また回復期病棟を有し、急性期から回復期までシームレスに医療を提供することができます。2025年10月からはリハビリテーション専門医が新たに着任します。今後さらなる診療の充実が図られるものと期待しています。
現在私は、患者さんの立場に立ったチーム医療を実践するために、ATM(明るく・楽しく・前むきに)を合い言葉に、職員と共に努力を続けております。患者さんにとってはやさしくて安心な病院、職員にとっては働きがいのある病院を目指します。 北村山地域の約9万人の住民の皆様のご理解、ご協力をよろしくお願い致します。